こんばんはー、くみてんです。
皆さん、第二外国語用モデルの電子辞書ってお持ちですか?
CASIO の EX-word シリーズの話になりますが、ドイツ語、フランス語、中国語をはじめ、スペイン語、韓国語、そしてロシア語などにそれぞれ特化したモデルがあるんです。
私は XD-B7700 というロシア語モデルを学部生の頃からずっと愛用してきました。
ですが、これは2011年2月に発売された商品。
授業から研究から、世界中に持ち歩いて、そろそろ各所にガタが来ています。
とはいえ、中身はまるっきり正常です!
液晶も綺麗なままで、使用には何ら問題がありません。流石です。
ただ、
- 本体がもう傷やへこみだらけ
- ゴム足の脱落
- キーボードの黄ばみ
- キー印字の擦り切れ
- 辞書選択キーの脱落
などなど、外見の経年劣化がそろそろ深刻です。
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ちなみに私の辞書には CD-ROM 型式で販売されていた辞書コンテンツを色々と追加しています。
ですので日・英・露だけではなく、フランス語・ドイツ語・中国語の検索にも対応できるようになっています。
追加コンテンツは反応が若干遅いのですが、かなり重宝しています。
新製品にガッカリ
というわけで、いつ壊れたり失くしたりしても大丈夫なように、新しいモデルを買いたいなと思ったのです。
そうして調べていると、様々な点に大変ガッカリしてしまいました。。。
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【ガッカリその① ロシア語モデルが無い!】
なんと現行シリーズ(XD-SX)にはロシア語モデルがありません!!
どうやら先代の XD-SR シリーズにはきちんと存在したようです。
「2020年の新しいモデルだから、まだ発売されていないだけなのでは…?」
とも思ったのですが、下記の公式ページを見る限り、どうやらそうではなさそうです。
なんと「外国語ベースモデル」なるものが売られているのです。
つまり、ロシア語やスペイン語の辞書が欲しい人は、この「ガワだけモデル1」を買った上で、追加辞書を買えと言うのです。
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ロシア語モデルが無いということは、これすなわちキリル文字の印字されたモデルが手に入らないということ。それはつまり手書き入力か画面キーボードを使えということ。
いくらロシア語のキー配列を覚えていたって、電子辞書のキーでは勝手が違います。そもそも文字数が足りていないので、PCと違う部分が多い2のです。

さらに新型は普通のラテン文字がデカデカとキーに印字されているので、恐らくキリル文字シールを貼るのもままならないでしょう。
第一、汚らしいのであまりやりたくありません。
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【ガッカリその② もう CD-ROM は使えない】
まあ、比較的マイナーな言語モデル3を廃止するというのが天下の CASIO 様の合理化方針だというのなら、甘んじて受け入れなければならないのでしょう。
ただし、これまで私が買ってきた仏語・独語・中国語の追加辞書コンテンツの CD-ROM は現行シリーズで使えません。
対応しているのは先先代の XD-Z シリーズまででした。
別に本体にディスクを読み込ませるわけではなく、一度パソコンを通してUSBで転送するのです。対応してくれれば良かったのに。。
これではウン万円も出して買ったディスクたちが浮かばれない…。
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【ガッカリその③ オジェゴフの消失】
いやいや、きっと2020年代にもなって光学メディアを持っている私が悪いのですよね。天下の CASIO 様が(略)
というわけで、ロシア語のダウンロード辞書について見てみると、これまたひどい事実を発見。
これまで、ロシア語モデルには下記の書籍が収録されていました。
- コンサイス露和辞典
- コンサイス和露辞典
- オジェゴフ露露辞典
- ゼロから始めるロシア語
しかし、ダウンロードコンテンツからは、このうちの「オジェゴフ露露辞典」が無くなっているのです!
いやまあ…確かに、もともと追加辞書として売られていた CD-ROM やSDカードに「オジェゴフ」は収録されていませんでした。
いわばロシア語モデル専用の特権だったのです。
ですが、ロシア語モデルそのものが無くなってしまった以上、そこを代替できるようにしておくのが筋というもの…。
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さらに、これまではコンテンツを最低限に絞った CD-ROM 版と、1〜2冊ほど内容を増やしたSDカードという2種類の選択肢がありました。
8000円未満で辞書だけが欲しい人は前者を、13,000円でリッチに行きたい人は後者を選べたのです。
しかしながら、ダウンロード版は11,000円の1種類のみ。
これでは私のようにとりあえず多言語に対応した電子辞書を作り上げたい人にとっては痛い出費です…。

これからどうする?
ロシア語モデルの廃止。
これは全てのロシア語学習者にとって悲報であると言わざるを得ません。
最初のロシア語モデル(追加辞書ではなく)が発売されたとき、私はちょうど大学に入るか入らないかといった時期だったと思います。
それまで紙の辞書を破れるまで4引き続けてきた私のようなロシア語学習者にとって、専用モデルの発売はどれだけの助けになったことでしょうか。
これは冗談ではなく「電子辞書あるんだ」がきっかけとなり、気になっていたロシア語を学び始めるという人も決して少なくないです。(経験談)
やはり追加コンテンツとして存在するのと、専用モデルが存在するのでは、モチベーションが大きく変わります。
ネット上に代替となる辞書などが無い以上、これからの露語科・露文科の学生さんたちは、あの謎の「ガワだけモデル」を買わねばならないのです。
心が痛いですね(?)
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さて、新しいモデルを買おうと思った私ですが、ひとまず見送ることにしました。
CD-ROM が使える最後のロシア語モデルである XD-Z7700 の中古美品を見つけたので、XD-B7700 が壊れた時のために確保しておく予定です。
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天下の CASIO 様、合理化を進めすぎてニッチを蔑ろにしていると、もっと合理的な他の手段にあっという間に取って代わられてしまいますよ。気をつけて。
ではまた!